ベランダで植物を育てるのがちょっと大変な夏。
水やりの頻度、直射日光のダメージ、蒸れなど、気になることはたくさんあります。
暑さに強くて、お部屋の中も涼し気に演出してくれる観葉植物を探してみませんか。
夏にぜひおすすめしたいのが、サンスベリア。
すっと立ち上がる葉姿は、見た目にも涼しげで、空間を引き締めてくれます。
また、育てる手間が少ないことや、空気清浄効果が期待できる植物としても知られています。
「見た目すっきり」「育てやすい」「空気が整う」。
この記事では、夏にぴったりの植物「サンスベリア」の魅力や種類の特徴を解説します。
ぜひ、最後までお読みください。
サンスベリアが“夏”にぴったりな理由

夏のグリーンに何を選びますか?
サンスベリアは、夏にオススメの植物です。
夏バテ知らずの頼れる存在
サンスベリアの原産地は、主にアフリカの乾燥地帯です。
強い日差しと高温、雨が少ない環境でも生き抜く力を持っています。
そのため、日本の蒸し暑い夏でも葉焼けしにくく、気温の上昇にも適応できます。
また、乾燥にも強く、エアコンの風が当たる場所でも、株自体がダメージを受けにくいです。
日本の夏は、一般的な植物にとっても過酷な環境となりますが、サンスベリアなら大丈夫。

暑さにバテるどころか、夏にこそ元気を見せてくれる頼もしい存在です。
すっきりした見た目が空間に“涼”を運ぶ
サンスベリアの魅力は、なんといってもシャープで潔いフォルム。
縦のラインが強調され、余計な装飾のないシンプルなフォルムは、心理的に涼しさを感じさせます。
すっきりとした見た目のサンスベリアは、夏のインテリアとの相性もぴったりです。
鉢や飾り方次第で、ミニマルにもナチュラルにもアレンジできますよ。
- ミニマルで都会的に:白やグレーの鉢に入れて、モノトーンの家具と合わせるとすっきり涼しげ。
- ナチュラルにリゾート感を:ラタン素材の鉢カバー+麻ラグで、夏らしいくつろぎ空間に。
- コンパクトにさりげなく:小型種をガラスの器×ハイドルカルチャー仕立てで。洗面所やデスクに。
夏でも手間いらずな植物
真夏は植物の水やりもひと苦労ですね。
私は、部屋の中の観葉植物を、いっせいにベランダに出して水やりをします。
これが、なかなかたいへんで、夏は朝早い時間から、紫外線を防御し、汗をかきながらの作業です。
サンスベリアの5~9月の水やりは、土がしっかり乾いてから3〜4日後のタイミング。
湿度が高い時期は、5〜7日おいても問題ありません。
植物や鉢のサイズによりますが、2週間に1回~週1回程度が目安となるでしょう。



旅行や帰省で留守がちになる夏でも、安心ですね。
なお、冬は休眠期なので、ほぼ断水状態で育てます。
サンスベリアは、放っておいても元気でいてくれる、手間いらずな植物なのです。
サンスベリアの空気をきれいにする力に注目


サンスベリアは、見た目のおしゃれさや育てやすさだけでなく、空気をキレイにする力も持っています。
NASA(アメリカ航空宇宙局)の研究でも、空気中の有害物質を吸収・分解する力があると認められています。
サンスベリアは、次の成分を吸ってくれます。
- ホルムアルデヒド(家具や建材から出る成分)
- ベンゼン(洗剤やインクなどに含まれる)
- トリクロロエチレン(クリーニング剤など)
これらの物質は、目に見えなくても空気中にふわふわと存在し、「シックハウス症候群」の原因になることもあります。
サンスベリアは、空気の汚れを“吸着してくれる”力があるとされ、「天然の空気清浄機」とも呼ばれていますよ。
また、サンスベリアは「CAM植物」という仲間で、夜間に二酸化炭素を吸い、酸素を出すという特殊な光合成の仕組みを持っています。
そのため、寝ている間も部屋の空気が整うような感覚があり、寝室に置く植物としても人気です。
空気清浄効果は、実際には目にみえませんが、呼吸がしやすく感じる、リラックスなど、そこにあるだけで気持ちが落ち着くことでしょう。
サンスベリアは種類が豊富!オススメ5種


スラリとした姿が人気のサンスベリア。
その種類は驚くほど豊富です。
葉の形や色、模様、生え方まで、本当にバリエーション豊かで、一つ一つに個性があります。
この記事では、サンスベリアのオススメの5種をピックアップしてご紹介します。
まずは、それぞれの特徴をまとめました。
サンスベリア・ローレンティー
最もポピュラーなサンスベリアです。
すらっと伸びた肉厚な葉に、濃い緑と黄色の縦縞模様が入るのが特徴。
育てやすく、サンスベリア初心者さんにはもオススメできます。
まさに「これぞサンスベリア!」という存在感ですよ。
サンスベリア・ゼラニカ
濃い緑色の葉に、ゼブラ柄のような白い縞模様が入ります。
ローレンティーによく似ていますが、葉に黄色の縁取りがなく、全体的にややシルバーがかった色味です。
落ち着いた雰囲気で、どんな空間にも馴染みやすいので、グリーンを基調としたインテリアがお好きな方におすすめです。
サンスベリア・ハニー
かわいらしいミニサイズのサンスベリアです。
ロゼット状に葉が広がるので、まるで小さな花束のよう。
卓上やシェルフの上など、ちょっとしたスペースに飾るのにぴったりです。
小さいけれど、空気清浄効果はしっかり持ち合わせています。
我が家では、このハニーを育てています。
もう5年程経ちますが、あまりおおきくならない品種です。
子株ができるので、増やしていけますよ。
夏場以外は、ほとんど放置していても、元気でいてくれます。


サンスベリア・スタッキー
まるで棒のような、ユニークな筒状の葉が特徴的です。
スタイリッシュな見た目で、モダンなインテリアにぴったり。
葉が太く、すらっと上に向かって伸びるので、あまり場所を取らずに飾れるのも魅力です。
個性的なサンスベリアをお探しの方にぴったりです。
サンスベリア・ムーンシャイン
まるで月明かりのような、淡い緑色からシルバーがかった優しい葉色が魅力的な品種です。
光の当たり方で表情を変えるので、静かで落ち着いた美しさがあります。
主張しすぎない柔らかな色合いなので、どんなインテリアにもしっとりと馴染み、おしゃれなアクセントになってくれるでしょう。



特徴をかんたんにして、表にまとめました。
品種 | サイズ | 特徴 | おすすめの人 |
ローレンティー | 中〜大 | 葉に黄色の縁。王道 | 空気清浄重視&存在感を求める人に |
ゼラニカ | 中〜大 | ナチュラルな模様 | 落ち着いた部屋に馴染ませたい人に |
ハニー | 小型 | ロゼット状で場所を取らない | コンパクトな部屋や棚に |
スタッキー | 中型 | 円筒状の葉で個性派 | インテリア性重視・モダン系に合う |
ムーンシャイン | 中型 | シルバーがかった明るい葉 | 明るい部屋に映えるグリーンが欲しい人に |


夏こそサンスベリアを選ぶ理由:まとめ
夏にぴったりな植物として、サンスベリアについて解説してきました。
ここで、まとめます。
サンスベリアが夏にぴったりな理由
- 乾燥や暑さに強い
- すっきりした見た目で涼し気
- 水やりが少なく手間いらず
サンスベリアの空気清浄効果
- NASAで認められた有害物質吸収力
- 夜間に酸素を排出すので寝室に◎
サンスベリアのオススメ5選
- ローレンティー:葉に黄色の縁。王道
- ゼラニカ:ナチュラルな模様
- ハニー:ロゼット状でコンパクトに育つ
- スタッキー:円筒状の葉で個性派
- ムーンシャイン:シルバーがかった明るい葉
水やりが少ない、暑さに強い、空気清浄も期待できるサンスベリア。
見た目の涼やかさだけではなく、空気まで潤してくれる夏にぴったりの植物です。
サンスベリアは、インテリアの一部として楽しみながら、空気と心を整えてくれる優秀なグリーン。
種類も豊富なので、自分らしいお部屋にぴったりの鉢がみつかるでしょう。
暑い夏は、エアコンだけではなく、植物の力で空気を整えてみませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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