観葉植物の中でも、育てやすく成長が早いポトス。
生き生きとしたグリーンは、お部屋を潤してくれます。
元気に育つのはうれしいけれど、伸びすぎて困った経験はありませんか?
「高い棚の上に飾ったけれど、もう床につきそう……」
「下にばかり伸びて、上はスカスカしている。」
このようなお悩みは、ちょっとした工夫で解決できますよ!
この記事では、ポトスをもっと美しく飾るために、次の方法をご紹介します。
- 伸びすぎてしまったポトスの対処方法
- ポトスの長いツルを活かして飾る方法
- ポトスを水差しにするときのポイント
育ちすぎたポトスの対処方法
ポトスは、特別な手入れをしなくても、成長してくれます。
はじめは、どんどんツルが伸びてくれてうれしいですよね。
しかし、そのまま放置していると、伸びすぎて、だらしない印象になってしまいます。
ツルを下に伸ばすのではなく、こんもりとさせたい場合、剪定が必要です。
ポトスの剪定方法は、「切り戻し」と「摘心」の2つ。
ポトスの剪定:切り戻し
「切り戻し」とは、伸びすぎた枝や茎、密生している部分をカットし、樹形を整える方法です。
伸びすぎたツルをカットすると、株自体の風通しが良くなり、栄養が行き渡りやすくなります。
「切り戻し」はポトスの生育期である5月~9月に剪定しましょう。
剪定は、植物に負担をかけてしまいます。
冬場は行うと、回復に時間がかかったり、枯れてしまうことがあるので注意してください。
じつは、私も11月に剪定をして、枯らしてしまったことが……
切り戻しは、長いツルや、葉っぱの密集箇所を中心に切り落とします。
伸びすぎたツルを残しておくと、ポトス全体に栄養が行き届かなってしまいます。
株元から上に向かって3~4節を残してカットするといいでしょう。
ポトスの剪定:摘心
「摘心」とは、植物の中央部の枝や茎を取り除く剪定方法のことです。
ポトスの摘心は、ツルの先端に出てきた芽をはさみでカットしていきます。
植物の多くは、「頂芽優勢(ちょうがゆうせい)」と呼ばれる、茎の先端にある芽の成長を優先させる性質があります。
摘心をせずに育てると、ツルがどんどん伸びていきます。
摘心は、脇芽の成長を促すことができるため、枝数が増え、株全体にボリュームがでてきます。
摘心のコツは、頂芽を確認しながら切ることです。
ツルの先端を確認し、脇芽の成長をイメージしながら切り落とすと、樹形が整います。
剪定時はゴム手袋を着用してください。
ポトスの液体にはシュウ酸カルシウムが含まれており、皮膚に付くとかぶれる可能性があります。
剪定で切り取った部分は捨てないで!再利用の方法は後ほど解説します。
剪定できない場合
冬場は、剪定を避けた方がいいことはご説明しました。
剪定は、植物にストレスを与えるため、成長期に行った方がよいのです。
剪定以外でも、伸びすぎて、みためがだらしなくなってしまったポトスを、簡単にこんもりとさせる方法がありますよ。
冬の間は、次の方法で見た目を整えてね。
- 伸びすぎたツルを植木鉢の内側に巻く
- 葉は上に向くように、気根は土に着くように設置する。
- Uピン等でツルが動かないように固定する。(Uピンがなければ、クリップを伸ばしてU字に曲げる)
ちょっとしたことで、見た目がスッキリ!
ポトスのおしゃれな飾り方のアイデア
次に、垂れ下がる葉を活かして飾るアイデアをご紹介します。
壁に這わす
長いツルを壁に這わすと、ナチュラルでおしゃれな雰囲気になります。
ケーブル用のクリップを壁に貼って、ツルを差し込んでいくだけのアイデアをご紹介しますね。
クリップの取り外しも簡単なので、気軽な気持ちでチャレンジできますよ。
次の動画で具体的な方法を説明しています。
おしゃれなグリーンインテリアも、参考になりますよ。
ステキ~、こんなお部屋、憧れるわぁ。
ハンギングスタイル
ポトスを高い位置に吊るすことで、自然な美しさを楽しむことができます。
ハンギングプランターも、たくさん販売されているので、天井やカーテンレールなど、吊るす場所があれば、すぐにできますね。
植物を簡単に吊るす方法
ハンギングプランターがなくても、ロープさえ用意すれば、植物を吊るすことができます。
次の動画は、とっても簡単な方法を紹介していますので、参考にしてみてください。
こんなに簡単に吊るせるとは!驚きのアイデアね!
マクラメを使う方法
ハンギングに、マクラメを使うと、ナチュラルでおしゃれな雰囲気になります。
市販もされていますが、自作のプラントハンガーで飾ると、より愛着がわきますね。
次の動画では、マクラメのプラントハンガーの作り方を紹介しています。
かわいい!植物も幸せそうに見えるわね。
ハンギングスタイルの水やり
ハンギングスタイルは、水やりがたいへんです。
高いところから降ろして、また吊るすと思うと、気が滅入りますよね。
そんなとき、セルフウォータリングプランター(自己給水プランター)を使うと、とても便利です。
セルフウォータリングプランターとは、植物に自動で水を供給できる鉢植えです。
基本的な仕組みは、鉢が二重になっていて、水を貯められるようになっています。
水位計がついているものもあり、鉢を降ろさなくても、水分の状態が確認できますよ。
これは便利!ぜひ試してみたいアイテムね!
ガラス容器での水耕栽培
ポトスは、水耕栽培でも元気に育ってくれます。
剪定で切り取った部分を、水差しにしてみませんか?
ポトスがどんどん増やせるわよ。
その際、水に浸す部分に少なくとも1つの節が含まれるようにしてください。
節から根が発生するためです。
根は、1週間から2週間で伸びてきますので、その後、土に植え替えてもいいですし、水差しのままの状態で楽しむこともできます。
ガラスの容器で育てると、根の状態も確認でき、おしゃれな雰囲気になります。
- シンプルなガラスの花器で、ポトスのすがすがしい美しさを際立たせる
- フリーマーケットやヴィンテージの瓶、でユニークでエコな雰囲気を演出
- 中にカラフルなビー玉や、水耕栽培用のジェルボールを入れてアクセントに
ポトスの水差し方法については、次の動画を参考にしてください。
私は、鉢植えで伸びすぎたポトスを、そのまま水差しにしていたのですが、それをいくつかに分けました。
少々暴れているけど、大目にみてね。
伸びすぎたポトスを工夫して楽しもう:まとめ
伸びすぎたポトスをこんもり整えたり、ツルを活かした飾り方を解説してきました。
ここでまとめます。
- 切り戻し:伸びツルや密生している部分をカットすることで、樹形を整える
- 摘心:脇芽の成長を促すことで、株全体にボリュームをもたせる
- 伸びたツルを鉢の内側に巻きつける
- 壁に這わせる:ケーブル用のクリップを使用すると簡単
- 上から吊るす:マクラメを使ってナチュラルな雰囲気で飾るのもオススメ
- 水差しにする:おしゃれに飾りながら、どんどん増やせる
ポトスは、育てやすいことから初心者でも楽しめる植物です。
初心者だけではなく、上級者にもファンが多いのは、ポトスが様々な表情を持っているからでしょう。
鉢でこんもりと育てる、ツルを活かして飾る、気軽に水差しする、などさまざまな楽しみ方があります。
一鉢あると、そこからどんどん増やせるのも魅力ですね。
コツをつかむと、ポトスの魅力にはまってしまうかもしれませんよ。
お部屋に様々なスタイルのポトスを飾って、グリーン生活を楽しみましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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