春の訪れを告げるミモザ。
黄色くてふわふわの花は、周囲を明るくしてくれます。
切り花としても、たいへん人気がありますが、ベランダで育てている方も多いでしょう。
ミモザは、育てやすい植物ですが、コンパクトに育てるためには、剪定が必要です。
また、剪定の際に、間違えてはいけないポイントがありますよ。
この記事では、翌年もミモザの花を咲かせるための剪定方法について、詳しく解説します。
- ミモザ剪定のポイント
- ミモザ管理の年間スケジュール
- 剪定したミモザの活用法
ぜひ、最後までお読みください。
ミモザの剪定が必要な理由
ミモザはマメ科アカシア属の常緑樹です。
マメ科植物は、根粒菌と共生することで、必要な栄養素を効率的に吸収しています。
自分で栄養を作れるので、かってにぐんぐん成長できるのです。
放っておくと、高さ5mから10m位のとても大きな木になります。
ベランダで、大きくなりすぎても困りますよね。
剪定しないと、上へ上へと伸び、細い幹の状態でひょろひょろに育ちます。
鉢植えの場合、風にあおられて、倒れてしまうこともあるのです。
また、剪定することで、成長が促進されて新芽が出やすくなります。
葉や花の量が増えるだけでなく、枝が整い、樹木全体のバランスがよくなりますよ。
切ったところから、新芽がでますよ。
- 樹形を整える
- 風による損傷や倒木を防ぐ
- 新芽が増えて葉や花が増える
ミモザ剪定で間違ってはいけないこと
ミモザは、剪定をきちんと行えば、健康に育ってくれます。
ただし、間違ってはいけない大きなポイントがありますよ。
剪定の時期
ミモザの剪定時期は、花後の4月から5月です。
ミモザは、7月頃に花芽をつけます。
7月以降に剪定をしてしまうと、花芽を落としてしまい、翌年の花が咲きません。
また、ミモザは、耐寒性はあるものの、とても強いわけではありません。
冬は成長をとめますので、寒い時期に大きく剪定してしまうと、枯れてしまう可能性もあります。
ミモザの剪定は、花が終わった4月から5月に行いましょう。
切る位置
切る位置は、花より下、葉より上です。
花をつけた状態のままにすると、マメができます。
マメをつけるには、エネルギーを必要とするので、ミモザが弱ってしまいますよ。
花が茶色くなりはじめたら、花を落としてしまいましょう。
また、下に葉がないところで切ってしまうと、新芽がでない可能性があります。
下に葉があることを確認してから、切ってくださいね。
ミモザは、花より下、葉より上で切りましょう。
剪定の種類
ミモザに限りませんが、剪定の方法は、目的によって異なります。
剪定の種類
芯止め
目的:樹高を抑え、幹を太くする
方法:一番高く伸びている主幹を、任意の高さで切る
透かし
目的:風通しを良くし、害虫の発生を防ぐ
方法:込み合った枝や交差している枝、枯れ枝を根本から切る
切り戻し
目的:枝数が少ない場合にボリュームを出す
方法:葉の上で切って、脇芽を促す
※赤い線は、切る位置を示します。
ミモザは樹勢が強く、放っておくとどんどん枝を伸ばします。
最終的な樹形をイメージして剪定することが大切です。
すらっとした樹形
上に伸ばして、太い一本の枝からふわっと枝が広がります。
すっきりしていて、シンボルツリーにおすすめですよ。
大きくなりすぎないように、樹高を決めたら芯止めをしましょう。
こんもりとした樹形
下から何本か枝を増やすと、こんもりとした樹形になります。
横にボリュームがでて、葉や花が多くつきますよ。
芯止めと切り戻しで、枝をたくさん増やしましょう。
切ったところから新芽がでて、枝が増えていきます。
ミモザの栽培スケジュール
ミモザの年間の栽培スケジュールをまとめました。
ミモザを育てるポイントも確認しておきましょう。
- 植え替えは、一回り大きなサイズに。大きすぎてもいけない。
- 剪定は花後から6月までに終わらせる。
- 肥料は与えすぎない。花後にリン酸やカリが多く、窒素が少ない化成肥料を与える。
ミモザを鉢植えで育てる方法や、花を咲かせるポイントについては、次の記事も参考にしてくださいね。
剪定したミモザの花の活用方法
ミモザは、切り花としても楽しめるのが魅力です。
花が咲いた状態で剪定したミモザを、お部屋に飾ってもステキですよ。
花瓶に生ける
剪定したばかりの新鮮なミモザを花瓶に飾り、室内に春の香りを運びます。
つぼみを咲かせることは難しいので、開花した状態で飾りましょう。
ミモザの生花は、1週間ほど楽しめます。
スワッグにする
スワッグとは、花や葉を束ねて壁にかける飾りのことをいいます。
剪定した枝を逆さに吊るして乾燥させ、壁飾りにしてみましょう。
半年から1年程度、楽しめますよ。
ミモザの飾り方やスワッグの作り方は、次の動作で紹介しています。
リースを作る
ハンドメイドが得意な方は、リースを作ってみてはいかがでしょうか。
生花の状態でリースを作ると、鮮やかな色からドライになっていく過程も楽しめます。
一か月はきれいな状態で保てます。
リースの作り方は、こちらの動画でも紹介しています。
正しい剪定でベランダのミモザを楽しもう:まとめ
ここまで、ミモザの剪定や花の楽しみ方について、解説してきました。
まとめます。
- 樹形を整える
- 風による損傷や倒木を防ぐ
- 新芽が増えて葉や花が増える
- ミモザの剪定時期は、4月から5月
- 切る位置は、花より下で葉より上
- 芯止め:樹高を抑え、幹を太くする
- 透かし:風通しを良くし、害虫の発生を防ぐ
- 切り戻し:枝数が少ない場合にボリュームを出す
- 植え替えは、一回り大きなサイズに。大きすぎてもいけない。
- 剪定は花後から6月までに終わらせる
- 肥料は与えすぎない。花後にリン酸やカリが多く、窒素が少ない化成肥料を与える。
- 花瓶に生ける
- スワッグにする
- リースを作る
小さな黄色いふわふわの花ミモザ。
可憐な花姿ですが、生育旺盛な常緑樹です。
剪定のポイントを押さえれば、育てることは難しくありません。
正しい剪定で、ミモザの花を咲かせてみましょう。
ミモザが咲くと、辺りがパーっと明るくなります。
春の訪れが、より待ち遠しくなることでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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